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学部での担当授業科目:

 小児看護学,家族看護学,看護実践展開実習I(小児・家族),統合看護実習,卒業研究など,合計12科目

大学院での担当授業科目:

 理論家族看護学,家族インターベンション学,トランス文化家族看護学,家族看護学特別研究I,家族看護展開実習など,合計20科目

家族支援CNSコースの教育課程:

 家族支援CNSコースは,「家族」「家族機能」「家族環境」「家族資源」を理解する「講義」を中核とし,「研究」「演習」「実習」からこれらを有機的に統合できるように編成している.そして,あらゆる成長・発達区分の家族システムユニットのウェルビーイングを実現することを家族支援として位置づけ,これに必要な知識と技術,研究方法を修得できることが特徴である.この教育課程を修了すると,「修士(保健学)」の学位と家族支援専門看護師課程修了書が授与される.
 特筆すべきは,入学後の早い段階で,アーリー・エクスポージャー(早期体験実習)を行っていることで,これは家族支援専門看護師のイメージ形成や学習へ動機づけを目的とし,家族支援専門看護師を体験するシャドーイング実習である.また,当事者家族を対象とした演習と事例検討,家族支援専門看護師のもとでの臨地実習を行うことで,「実践」のみならず,「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」を含んだ家族支援看護師のすべての役割が実践できることを目標にしている.さらに,入学直後から2年間継続して国際的な視野で家族看護学研究に取り組み,国際ジャーナルに英語論文を投稿することを方針としている.そして,研究から得たエビデンスや理論をベースにした家族支援を実践できる家族支援専門看護師,国際的に活躍できるスペシャリストの育成を目指している.
 神戸大学大学院保健学研究科家族支援CNSコースでは,2011年の入学生より26単位から38単位の教育課程になり,診断・治療に関わり,ケアとキュアを融合した高度な看護実践を展開できる家族支援専門看護師を養成している.現在,この新しい家族支援専門看護師の養成は,神戸大学大学院のみで行っている(詳細は下記の総説を参照).
法橋尚宏,西元康世.(2012).家族看護実践の専門教育:ケアとキュアを融合した新しい家族支援専門看護師の養成.保健の科学,54(9),586-591.

神戸大学大学院保健学研究科家族支援CNSコースの教育課程の概念図
神戸大学大学院保健学研究科家族支援CNSコースの教育課程の概念図

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